一日一冊(KILL)

読んだ本の備忘録、他

『スター・ウォーズ ダークサイド 禁断の真実』(高橋ヨシキ)

著者自身もまえがきとあとがきに書いている通り、自由連想的に論を進めている。また、の並び順は、「「スターウォーズ・サーガ」の歴史を踏襲する形式となっている。つまり『エピソードI/ファントム・メナス』から始まり、「エピソードII」、「エピソードIII」と続き(ここまでは普通)、その後に『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』と『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が来る。

そのためなのか議論が色々に飛んでいて、まるで喫茶店で話しているような構成となっている。高橋ヨシキを知らないで本書を手を撮ってしまうと「なにこれ?」になるだろう。逆に、高橋ヨシキを書物や映画秘宝、ラジオ、TV(東京MXのバラいろダンディは素晴らしかった)で知っている人は、著者が持っている莫大な知識の土台の上に本書が成り立っていることを理解できる、と思うので面白く読めるのでは?

論文的なものを書こうと思えば書けるが、あえて視点を(意図的に)ズラした『スター・ウォーズ』論としてオススメ。