一日一冊(KILL)

読んだ本の備忘録、他

『オリーブの罠』(酒井順子)

「へぇ~。」と思いながら読んだ。

が、一点、オリーブが終了したことを「ギャルの台頭」としていることには、納得できないなぁ。正確には、その一点を理由にしていることが納得できなかった(「女子高生であること」の価値低減も記されてます)。

本書は、オリーブの内容のみを対象に論を展開しているので致し方ないのかもしれないが、個人的にはオリーブの終焉は、①広告費の削減、②ファストファッションの台頭。が絡み合って、広告出稿が減っていたたのだと思っている。

①は単純。90年以降、特に消費税が3%から5%になった1998年以降は景気低迷にともなって、ファッションブランドも広告予算が削られただろうし、その場合に最初に削るのは「明確なファッション誌ではなかった」オリーブだったのだろう。

②も単純。ファストファッションの台頭以降、女子高生・女子大生が、服装にお金を使わなくなった。別に個性を求めなくなった。と言い換えてもいいけど。

①と②が絡み合うというのは、ファストファッションの多くはファッション誌への広告を積極的に打つことはなかった(と記憶している)し、広告を入れてくれないブランドを誌面で紹介しないし、モデルにファストファッションのブランドを着せることもない。
まぁ、もっと単純にかんがえてもいいのでは???思いなが読みました。

 

 

秋山成勲への「冷たい」嫌悪感 ③

Dropkickウェブマガジンにて、桜庭 vs 秋山成勲戦で秋山成勲のセコンドに付いた山田武士トレーナーのインタビューを掲載している。自分が知らなかった事実がいくつか記載されていた。

無料で読める部分に絞ってピックアップすると、

  • 山田武士トレーナーに罪を一人でかぶれと言ったのは久保豊喜← 本記事を読む前は、石井館長の発言と思っていたが、館長はMMAには関わらないか・・・
  • 当時、K-1MMAイベントの競技周りは和術慧舟會が運営
  • 門馬秀貴氏(山田武士トレーナーと一緒に秋山成勲のセコンドに付いた)は、クリームを塗っている現場を見ている 門馬秀貴も当時は相当叩かれ、ブログが閉鎖したと記憶している。最も近くで見ていた関係者でだんまりを決め込んでいたのは、門馬秀貴だったのでピースが埋まった感覚がある

詳しくは月額550円が必要となるがご確認ください。初月無料などのキャンページは実施しているかも。私は昔、Dropkickを定期購読していたので550円を払った。

このDropkickは、ジャン斎藤という『kamipro』後期の編集長だった方が編集長をされている。『kamipro』よりは、まっすぐ対象に取り組んでいるので好感は持っている。山田武士トレーナーとジャン斎藤氏の対談がイベントとして企画された場合、恐らく参加するだろうと思い、550円は安いと判断し購入した。

 

『サラリーマンの9割は税金を取り戻せる - あらゆる領収書は経費で落とせる【増税対策編】』 大村大次郎

 

 

基本的にすべて知っている話ではあった。しかし、それを整理して確定申告するということに大きなハードルがあることは事実。今から考えると子供の歯の矯正は確定申告しておくべきだったなぁとは思う。

昨年から『ふるさと納税』は始めたのだが、これも『ワンストップ特例制度』の存在を知ったからで、これを知らなかったら確定申告を理由に、やろうとも思わなかっただろう。

書いてあることとしては(記憶ベース)、以下となる。

  • ふるさと納税
  • 10万円を超える医療費(マッサージなどを含む)
  • スーツなどの必要経費

要するに「実践しなければならい」ということ。結局それなんだよな。何事も。

 

『スター・ウォーズ ダークサイド 禁断の真実』(高橋ヨシキ)

著者自身もまえがきとあとがきに書いている通り、自由連想的に論を進めている。また、の並び順は、「「スターウォーズ・サーガ」の歴史を踏襲する形式となっている。つまり『エピソードI/ファントム・メナス』から始まり、「エピソードII」、「エピソードIII」と続き(ここまでは普通)、その後に『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』と『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が来る。

そのためなのか議論が色々に飛んでいて、まるで喫茶店で話しているような構成となっている。高橋ヨシキを知らないで本書を手を撮ってしまうと「なにこれ?」になるだろう。逆に、高橋ヨシキを書物や映画秘宝、ラジオ、TV(東京MXのバラいろダンディは素晴らしかった)で知っている人は、著者が持っている莫大な知識の土台の上に本書が成り立っていることを理解できる、と思うので面白く読めるのでは?

論文的なものを書こうと思えば書けるが、あえて視点を(意図的に)ズラした『スター・ウォーズ』論としてオススメ。

 

秋山成勲への「冷たい」嫌悪感 ②

Show大谷の動画で知らなかった(つまり素人では聞こえてこなかった)事項をまとめる。

まずは【前編】

  • 秋山成勲は桜庭に謝罪するために色んなアプローチをした(4:50)
  • 2007年の大晦日秋山成勲が『やれんのか!』の出場となったのは、桜庭が秋山成勲と一緒のリングに立ちたくないと拒否したため(7:30)
  • 三崎 vs 秋山成勲無効試合となったのは、三崎がDREAMをではなく「戦極」を選んだからだろう(10:50)


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そして【後編】

  • 秋山成勲は桜庭へ何としてでも謝罪するという行為を継続してこなかった(4:50)
  • 三崎戦の煽りV(佐藤大輔 作)に秋山が嫌悪感を(運営側に対し?)もった(10:15)


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Show大谷の発言で、唯一なるほどと思わせたのは、フライデー事件を起こしたときの北野さきさんを例に出したこと。当事者であるビートたけしも当時発言していたと記憶しているが、あのさきさんの発言が一番凄かった。かつ、あれで世間がビートたけしを大きく叩かなくなった理由のひとつだろう。

秋山成勲への「冷たい」嫌悪感

 

2006年の大晦日からずっと秋山成勲(あきやまよしひろ)に対しては強い嫌悪感を持っている。ただ、この嫌悪感は「強い」のだが「冷たい」のだ。格闘技の試合に秋山が入場してきたとしても、決してブーイングはしない。それよりも会場から抜け出るだろう。同じ空間にいたくないのだ。それは、ヌルヌル事件がまだ記憶に新しかった頃、秋山がUFCで連敗しリリースされても「あぁ」とは思ったが、決して「ザマーミロ」とは思わなかった。

青木真也が対戦相手に中指を立てた行為やThe Outsiderに出場した選手のふざけた反則には、熱い憤りが込み上げた。しかし秋山が三崎のキックに意義を申した時も、とんねるずのテレビ番組で楽しそうに落とし穴に落ちる姿を見た時も、熱い感情は皆無だった。しかし見てはしまう。フリークショーの観客に近いのかもしれない。自分の場合は、恐怖感と好奇心ではなく、嫌悪感と好奇心なのだが。

9月2日に秋山成勲が自身のYoutubeチャンネルで『【桜庭和志さんへ】秋山が全てを認めた日』というタイトルの動画を配信し、2006年大晦日桜庭和志線では、意図を持ってクリームを塗ったことを認めたようだ。ようだと言うのは、この動画を見ただけでは、あのヌルヌル行為が意図的だったのかが分かりづらいのだ。1%でも有利になると思ってクリームを塗ったらしいのだが、反則と知っていたがクリームを塗ったのか?をはっきりと明言していない。「有利になる」だけであれば、青木真也のロングスパッツも、ホイス・グレーシーの柔術着も、高田延彦の膝当てや肘当てでさえ、「有利になるモノ」になり得る。バンテージだって、自分が「有利になる」ためにルールを逸脱しない範囲で技術や経験、工夫をこらして巻いているに違いないのだ。
秋山成勲Youtube動画。これほど観るに値しない動画は類を見ないだろう。しかし見てしまう。やはり秋山成勲という存在そのものへの嫌悪感が、自分の好奇心を駆動するのだ。

ヌルヌル事件の当時は、毎日更新されるまとめサイトがあったり、梅木良則レフェリーのブログが炎上したりと3ヶ月くらいは騒がれた記憶がある。15年も前なので残っているサイトの方が少ないのだが(2ちゃんねるは残ってると思うが、質は・・・)、今からでも閲覧できるであろう活字としてオススメなのは、

 

『GONG 格闘技 2007年 03月号』

お名前は失念してしまったが、試合終了から一貫して桜庭の主張を信じて多くの記事を複数のメディアに投稿されていた記者の方の記事は素晴らしかった記憶がある。

 

KAMINOGE vol.16』

桜庭自身がヌルヌル事件を詳細に語っている。主催者と審判団の行動には驚きの一言。呆れて笑うとはこのことかと実感できる。和田さんが気になる。

 

メルマ旬報の連載、『オフレコをオンします』(茂田浩司

秋山成勲のセコンドに付いたチーム黒船の山田武士トレナーのインタビューが特筆。オイルを塗ったタイミングを鑑みるに、「意図的であった」ことの状況証拠として十分。
※有料メルマガなので「書評」として引用しても良いのだが、メルマガを読んでください。

 

最後に、珍しくShow大谷泰顕がいい仕事をしている。一般人では知り得ない周辺情報を語った動画をアップしてくれている。この動画内のShow大谷氏の発言は、2006年大晦日の『Dynamite!』をリアルタイムで観た者にとって衝撃なのだ。

今回の秋山成勲の何も言ってない謝罪動画はShow大谷氏動画の序章だった、と言ってもよい。この動画をアップしてくれたShow大谷の脇の甘さに感謝する次第である(山口日昇吉田豪ではないが)。


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Amazonの評価が高い(★✕4)は何故?

『いまこそ知りたいAIビジネス』

著者  石角友愛

総評

(有名な)事例をまとめてくれているのはとても有難い。ただし、紹介している事例の出典やリンクは掲載して欲しかった。より詳しく知りたい読者も多いだろう。

 

おすすめ読者

  1. サラリーマン:日経新聞やNスペ、ガイアの夜明けなどで表層的に紹介されたAIを、自分の会社にも導入したいと考えている。
  2. 学生:IT業界に営業職として就職を考えており、AIをビジネス面から知っておきたいと思っている。

おすすめしない読者

  1. サラリーマン:ITと言われるかもしれない業界や企業に所属している。
  2. 学生:開発などの技術職を希望している。